会津ひとくちメモ

こづゆ(こづゆ)

『こづゆ』はお正月やお祭り、祝い事には欠かせない会津の郷土料理です。
たくさんの具材を煮たもので、味付けは醤油を使い上品な薄味に仕上げてあります。


材料は里芋、人参、糸こんにゃく、豆麩、キクラゲ、干し椎茸、干し貝柱などが主ですが、地域や家庭によってさまざまです。
ただ共通しているのは『貝柱』を使うこと。
これは干し貝柱を戻したものでも貝柱の缶詰でもいいです。この貝柱の旨みがこづゆの美味しさのポイントともいえます。
昔は会津の山間部では海のものが手に入りにくかったので、保存が効き、なおかつ美味しいダシのとれる干し貝柱を使っていたのでしょう。


こづゆは『こづゆ椀』と呼ばれる朱塗りの浅い器でいただきます。
あまり量が入らない器ですが、これは「お客様が何杯でも自由におかわりができるように」ということだそうです。

こづゆは自分が好きな分だけ何杯おかわりしても失礼にならない料理なのです。


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